深い呼吸をすることの大事さについて
深い呼吸について
深い呼吸ができることはとても幸せなことです。
息(いき)をするということは、生きる(いきる)ことと直結しているからです。
これは言葉遊びではありません。
生きるという事は、息をするということだとも言えます。
- 人は心身がリラックスしていて、気持ちが落ち着いている時は、自然と深い呼吸をしています。
- 反対に落ち着きがない時、感情が乱れた時などは、呼吸が浅く短くなります。
心臓の鼓動をイメージして頂ければ分かりやすいでしょう。
深い呼吸とは、ゆったりとした腹式呼吸で、酸素が身体の隅々まで行き渡るような呼吸の事です。
胸を張って大きく息を吸い込むことではありません。
- 「肩で息をする」という言葉があるように、息を切らしている時や、心が乱れている時には人は身体の上部で呼吸をしますが、
- 心身がリラックスしていると、腹式呼吸のように、人は身体のより下の方で呼吸をするようになります。
深い呼吸による効果は、酸素が脳に行く量が増えるだけではなく、呼吸を支える筋肉がよく動くことにより、身体の柔軟性もあがることです。
- 腹式呼吸は、横隔膜がよく動きます。
- 横隔膜が動くと大腰筋という腰を支える深層筋が連動して動きます。
- 腰が硬い人、腰痛がある人は大腰筋が硬直している事が多いのです。
呼吸は心と身体を繋ぐもの
心身がリラックスしていないと、深い呼吸ができません。
- 深い呼吸ができると心身がリラックスします。
- 心身がリラックスしていないと深い呼吸ができません。
この二つはどちらが先というものではありません。
つまり、呼吸は心と身体を繋ぐものだと言えます。
呼吸の仕方をマスターすれば、心と身体をコントロールできます。
しかし、呼吸法というのは、素人考えでやっては危険なものでもあります。
酸素が必要になるとあくびをする、身体が固くなると伸びをしたくなる、という自律の動きと同じように、呼吸もあくまで身体の自然な働きですので、強引にやっては精神を乱す場合があります。
呼吸で自分のリラックス度合いを計ってみて下さい。
- 身体を緩めた時に自然に深い呼吸ができるのが気持ち良い。
- リラックスしているときは、呼吸の事を忘れるくらい静かに呼吸をしている。
こういうことを身体で覚えて、荒い呼吸をしていたら、少し心の持ちようを変えるなどして、リラックス状態へ自分を導けるようになれると良いでしょう。
これも立派な呼吸法だと思います。