身体の自然な働きについて。無意識の自律作用。

身体が自然に行っている自律の働きを妨げない。

トップ > もう少し詳しく目次 > 身体の自然な働きについて

身体の自然な働きについて。

身体の自然治癒力は無意識の身体の自律作用によってなされています。

  • 例えば、まばたき、欠伸(あくび)、寝返り等です。

寝返りを例にとります。

  • 人は起きている間(意識的動作)の筋肉や内臓の疲労を休めるため、寝ている間に無意識にその疲労した筋肉が休まるような姿勢を取ろうとします。(無意識的動作)
    筋肉に焦点を当てて言うと、拘縮や硬直のある筋肉が緩んでくるような姿勢を取るのです。
  • しかし、心理的なショック、身体へのショック、疲労の重なり、等によって身体の一部分に硬結というような状態ができると、その部分に無意識的な運動が起こって来なくなる場合があります。

さて、このページでは肉体としての身体に焦点を当てた説明でなく、心と身体という視点で捉えてみます。

身体から見た常識と思い込み

現代は意識的な行動が健康を保っているという風潮があるので無意識の動作が悪いと思い込んでいる場合があるのではないでしょうか。

胃袋から見ると

悪いものを食べれば、吐きます。

これは、身体に悪いものを食べたのだから、身体の反応としては正常です。
でも、意識(頭)としては、吐いたら怖くなります。
吐いたら、自分の身体が悪いのではないかと思ってしまいます。

正常に吐いたのだから、胃袋は褒められるべきなのに、どこか悪いのではないかと薬を与えたりしたら、何が正しいのか分からなくなってしまいます。

寝相について

寝相が悪いということは、それだけ緩めたい部分が多いということです。

いろいろな姿勢を取りながら筋肉を緩めるわけですから、寝相が悪いということは、無意識の自律する働きが正常に機能しているということでもあります。

しかし、意識(頭)で寝相が悪いのは良くないとして、寝返りを打ちにくいような布団で寝たり、寝ていて動かないように、などと思い詰めながら眠りに入ると、その自律の機能が十全に働かなくなります。

寝相が悪いのは、起きている時の生活に依るのであって、寝ている時に身体はその後始末をしてくれているのです。
だから、起きた時に疲れが取れているのです。

身体に委ねる

頭を休めてみる

  • これらの身体の自然治癒力とでもいうべき自律する働きは、頭がぽかんとしている時に一番働きます。
    つまり、眠っている時です。
  • 起きている時でも、一時、意識を解き放って、(心を解き放って)ぽかんとしたり、ぼーっとしたりしている時には働きやすいです。

私たちが常識と思っていることでも、身体の自然から見たら非常識なことがいっぱいあります。

  • それらの常識から開放されるには、経験も必要です。
    ここで書かれている事は、知識で詰め込んでも、実感するには時間がかかるでしょう。
    常識だと思っていることを少し客観的に捉えて、身体の要求や、自然な働きに耳を傾けていると、それが経験になり確信に変わってきます。

整体の施術はそのためのお手伝いでもあります。

身体の自然な働きが発揮されやすくなるように導くことが施術の目的の一つでもあります。


powered by QHM 6.0.4 haik
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional