整体とは?
整体とはどういう状態をいうのでしょうか。
整体とは整った体と書きますが、見た目で左右が揃っている、背骨が真っすぐ、という理由で整体と呼ぶわけではありません。
整体にはいくつかの定義があります。
- 上虚下実である。
「上虚下実」
- 深い呼吸ができる。
「深い呼吸について」
- いつでも、緊張することができ、
いつでも、緩むことができる。(体も心も)
「弾力のあるからだ」
- 身体の持つ自律する働きがいつでも発揮されている。
(身体の自然な働きがいつでも発揮されている)
「身体の自然な働きについて」
- 生きていることが快感である。
「快の感覚について」
これらはいずれも一つの事が当てはまれば、他の事も当てはまります。
数学の答えのように答えが一つしかないと言うわけではありません。
また、一つが答えでもあるし、すべてが答えでもあります。
整体は他人から与えられるものではありません。
こうすれば誰でも整体になれるという答えを他人が示せるものではありません。
先にあげた項目はすべて感覚の問題です。
百人いれば百通りの整体があるということです。
「こうすれば良くなる」「何々を食べれば良くなる」という考え方は、人の身体の事を考えた時にはあまり有効な手段ではありません。
人間は機械ではありませんので、「こうすればこうなる」という公式はありません。
身体が整ってくる過程で、このようなことが実感されるようになります。
整体への道しるべ
整体になるのに一番大事にしたいことは、「快」の感覚です。
人間は心地良いことをしていると身体は整っていきます。不快なことをしていると身体は乱れてきます。
そして、その「快」の感覚は深い呼吸から生まれてきます。
興奮するような気持ちよさでなく、深い呼吸から生まれる、心地よさ=「快」の感覚を大事にしていれば、やがて整体と言われる状態になっているでしょう。